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制作メモ「捏造高校生レンで青春ドラマしてみた」

元動画についてはこちら。:捏造高校生レンの動画アップ

制作メモ1:脚本とパート分割

【DIVA F】捏造高校生レンで青春ドラマしてみた(かなり無理)【編集PV】の制作メモです。

ストーリーは、DIVA extendの画像も合成に使えないですかねーといわれPSPをいじってるときに、メタな夢オチ部分も含めていきなり降って来ました。モノクロ少女漫画風の絵でどーんっと。脳内では絵が見えているので、これをトレースするっきゃないぞと。


で、ノート1ページにがーっとセリフ部分を書いて、最初の場面を作り始めて、悩んだのが、セリフを表示する時間。ふつうに話す速度で出すのがちょっとむずかしい。 BGMに合わせたらどうかなと、ピアプロにインスト曲を探しにいきました。
ピアプロの音楽カテゴリーで「インスト バラード」を検索。表示された曲の中から、気になるタイトルをピックアップして聴いてみて、ゆ~やさんの「遠い約束」が曲調もタイトルもイメージにぴったりだったので、これに決めました。


曲を流しながらセリフを割り振っていったら、結局歌詞をつけているような感じに。割りとハマるもんですねー。
これで、タイムラインが決まったので、タイムライン設計書にメモしつつ、ステージ設定とパート分割をしました。


動画の構成はこんな感じ

  • Aパート 導入部(現在時間 オリジナルリンレン・ミクのパート)
  • B1パート 高校生リンレンのお披露目
  • B2パート レンの声変わりについて
  • Cパート 音楽室
  • Dパート 学園屋上
  • E1パート ガード下(ボコられるレン)
  • E2パート ガード下(カサを持ったリンのお迎え)
  • Fパート クライマックス
  • Gパート 音楽室でふたりで作曲
  • Hパート デュエットシーン
  • Iパート という夢でした(現在時間 オリジナルリンレン・ミク)
  • Jパート エンディング・クレジット


現在パートでミク・リン・レン、未来パートで大人リン・学ランパーカー・生徒会執行部を使うことは決まっていたので、パートごとにキャラ差し替えてPVを合成という方針は既定。
A~Jまで10パートに分けましたが、エディットファイルは6本ぐらいだったかな。

長いので、曲を前半と後半に分割しましたが、タイムライン設計書が1本のままだったので、作業に苦労しました。
こういうときは分割した曲ごとにタイムチャート作るべきでした。

制作メモ2:エディットと静画合成

【DIVA F】捏造高校生レンで青春ドラマしてみた(かなり無理)【編集PV】の制作メモの続きです。

エディット作業は普通のPVと同じですが、ファイルを分割しているので、容量を気にせずにモーションをいろいろ使えます。



学ランパーカーKAITOと生徒会執行部レンは背の高さをあわせて合成するので、KAITOと大人リンの位置の高さを-0.14して撮影しました。
モジュールの背の高さを反映しないという設定もあるのですが、それをやるとKAITOがやたら小さくなってしまい、すごく変なので、埋まってもらいました。レンの立ち位置を+0.14できりゃ話は簡単なのですが、高さは+1.00以上にはならないので、他の人を埋めるしかなかったのです。


最初のうちは、動画合成のやり方が分からなかったので、エディットを鑑賞モードで流して、キャプチャした画像をお絵かきソフト(COMIC ART CG illust 3)で合成するという方法を取りました。


これは一番最初に作った静画と同じく、プロポーションを弄ったレンの頭部をKAITOのボディと合成させました。


この場面は、カーテンをゆらすところを見せたかったので動画合成です。

動画の一部にマスクをかけ、静画のレンの頭部を表示させたもの。
最初はクロマキーで静画の周りを抜いていたのですが、それだときれいに抜けないので、後でマスク方式に変更しました。

マスク方式の原理は以下のような感じ。動画同士だとマスクをかける部分の設定が難しい。


この部分は静画。企画はこの絵を作ったことから始まりました。
動画にしてみたら、どうしても動かしたくなったので、目を閉じた絵を作って、動画編集ソフトでクロスフェードで表示。

制作メモ3:場面作り-音楽室と屋上

【DIVA F】捏造高校生レンで青春ドラマしてみた(かなり無理)【編集PV】の制作メモの続きです。

導入部と高校生リンレンのお披露目シーンの後の声変わりの演出は場面が思いつかなかったので、次の音楽室シーンから新しいファイルでエディット開始。音楽室ステージって容量食うのであまり他のステージと併用できないんです。
映画のワンシーンみたいに撮ろうと考えました。


音楽室のシーンは、DIVA extendの『ローリンガール』みたいにレン君が荒れ狂う感じにしたかったんですが、うまくいきませんでした。
ローリンガール」の楽譜が散らばるシーンのスナップショットをはさみこむことも考えましたが、質感が合わなかったので、断念。

結局、合成静止画と、顔を映さないようにした吹き替えのKAITO、合成静止画にマスクかけて背景動画を動かす、などを組み合わせております。ドアから駆け出していくモーションがうまくできなかった。

ちなみにピアノの前に座ってる高校生レンのポーズは「激しく指揮」の一部。


レンが部屋を飛び出すシーンは、映画みたいに撮ろうと思ったので、まずカメラを固定して、位置とモーションを設定して走っていくKAITOと追いかける大人リンのシーンを作り、その後で、KAITOの頭部が映らないように、モーションのつなぎが不自然でないように、なるべくドラマチックになるようにカメラを設定しなおしました。


こんなこともあろうかと作っておいたシーン設計シート(詳しくは「エディット用記録シート」参照)が役立ちました。


学園屋上シーンも同じような感じで。
最初にレンとリンの立ち位置を決めて、リンが移動していくように設定してからカメラを指定。
カメラが動いて遠景で高校生レンの姿を映すところは、KAITOの頭部にマスクをかけてレンの頭部を合成しています。遠景なので、多少マスクがずれても大丈夫。
後は静画と顔を映さない学ランパーカー。

金網の外側からも撮りたかっったんですけど、カメラがそこまで移動しませんでした。無念。

制作メモ4:場面作り-ガード下

【DIVA F】捏造高校生レンで青春ドラマしてみた(かなり無理)【編集PV】の制作メモの続きです。


Eパート、ガード下のシーン。
ガード下ステージは意外に容量食わなくてドラマチックな演出ができるので、いろんなPVで使われていますね。
最初の設定では「不良たちとケンカして」という字幕が入ってたんですが、ひとりに一方的にボコられてるので、字幕を消しました。きっと高校生レンは仏頂面して歩いていて、チンピラと肩がぶつかって、ちゃんと謝らなかったからボコられたんですよ。
チンピラ役がギルティKAITOなのは、他にこの役に適当なモジュールがなかったからで、KAITOに他意があるわけじゃないんですよー。
そもそも撮影時には、殴ってるのも殴られててるのもKAITOです。(KAITOが痛い目にあってるのには違いないかー)


さて、アクション・シーン。どうやって撮ればいいんだろうと思っていましたが、「正拳突き」と「押される(縦)」のモーションで殴られるシーンは割りと簡単にできました。ギルティの正拳突きの手の動きに合わせるように、殴られる方の立ち位置を調整します。(拳が身体に埋まらない位置に立たせれば、あとはうまくいく感じ)


押されて飛んだ先にスタント役KAITOの位置を設定し直し、普通殴ったら追い打ちかけるよね、ということでギルティの位置も設定し直し。
ギルティはもう一回正拳突き、スタント役は「笑い」モーションの最後の方を使いました。位置設定し直しのときに表示が変になることがあるので、カメラをそれにあわせて変更します。

崩れ落ちるスタント役は、「笑い」モーションから「阿波踊り」をつなげて(笑)、蹴りを入れるギルティはブレイクダンス。蹴りがあまりリズミカルにならないように、速度を調整。



「押される(縦)」のように見かけ上の位置移動があるモーションは、他のモーションとつなげるときに注意が必要です。




位置合わせは、同じモジュールを2体使ってやると楽。
別のエディットファイルを開いて、カメラを見やすい位置に固定して、モジュールの位置とモーション情報を決定してから、本番ファイルに値を転記というのが安全確実。
本番ファイルで下手にカメラをいじると、すべてがぐちゃぐちゃになりますから。


で、スタント役のKAITOの頭部をレンの頭部にすり替えるのは、マスクと青色クロマキーでなんとかなりました。
具体的には「モジュールの身長設定を無視」の設定で生徒会執行部レンがギルティに殴られるシーンと、学ランパーカーKAITOが殴られるシーンを撮り、顔が映ってない部分はレンの動画にクロマキーで髪の青の部分を抜いたKAITO動画を重ねることで実現。顔の映るところはマスク処理して動画を重ね。
マスク部分がズレてて、よく見ると生徒会執行部の学ランの襟とかが残ってたりしますが、暗いし動きが激しい場面だから、細かいことは気にしない。

リンちゃんがカサでお迎えシーン。
へたり込んでいる高校生レンのカットは、合成静画。

レンがアップになって、なにかいうシーンは、エディットで生徒会執行部と学ランパーカーをほぼ同じ位置にして同じ動作「地面に座る」をさせたところを使用しています。少しだけモージュル位置をずらすと、奇跡的に学ランパーカーのボディにレンの顔の映像が撮れるところがあるのです。頭の上の方にKAITOの青髪がはみ出してるんですけど、カメラ設定で映らないように調整。

制作メモ5:場面作り-二人で作曲

【DIVA F】捏造高校生レンで青春ドラマしてみた(かなり無理)【編集PV】の制作メモの続きです。


アクション・シーンの頭部分のマスク合成がうまくいったので、気をよくしてピアノの前で二人で作曲するシーンのエディット。


高校生レンのモーションは「ドラム」です。
みむさんの「ODDS & ENDS feat.重音テト」を参考にしています。
リンのモーションは「怒る1」。
マスク処理で学ランパーカーの首から上をレンに差し替え。DIVA-Fのエディットの時点で夕日みたいなレンズフレアのエフェクトをかけておいたら、継ぎ目も目立たなくなりました。

ピアノから窓へカメラをパンさせる部分は、合成なしでピアノでレンの白い学ランを隠しています。雰囲気が出て、全編中で一番気に入ってるシーン。

制作メモ6:場面作り-クライマックス

【DIVA F】捏造高校生レンで青春ドラマしてみた(かなり無理)【編集PV】の制作メモの続きです。


クライマックスは、大人リンの独壇場。叫んで、怒って、泣いてというリンちゃんの出てるシーンは、ほとんどエディット画面そのままです。
大人リンモジュールの出来のよさに脱帽です。

リンちゃんのセリフには台本があります。「にげるなーっ!」で始まって、「一緒に歌おう」で終わりますが、恥ずかしいセリフなので略。


構想では、「一緒に歌おう」のセリフの後にリンの手にレンの手が重なってというシーンもあったんですが、DIVAのモーションじゃうまく表現できなくて断念。


仕方なくレンの顔のアップに変えたんですが、これが大変で。
最初は正面アングルからの学ランパーカーKAITOの顎から下と生徒会執行部レンの頭部を静画合成したもので、パラパラアニメしようとしたんですが、合成部分に色ムラがあったらり、アニメがうまくいかなかったりで断念。
(キャプチャ画像だとわかりませんが、実は学ランパーカーより生徒会執行部のほうが色白)


生徒会執行部レンって、目がでかすぎて正面顔がイマイチなんです。一方学ランパーカーKAITOは、正面顔がむちゃくちゃ美人。なので、生徒会執行部レンが一番かっこよさげに見える斜め上からのアングルに変え、顎から下は静画とマスク合成。
アスペクト比のせいなのか、マスクした部分がずれちゃって、調整が大変でした。


もったいないんで、載せときます。学ランパーカーのKAITOのボツカット。


デュエットシーンも、動画にマスクをかけて静画を合成。
本当はもうちょい顔のプロポーションを弄りたかったのですが、マスクがずれてしまうので、あまり細かい合成はできず、レンの頭部をそのままハメ込んでいます。

制作メモ7:場面づくり-その他

レンの声変わりシーンは、前半は静画中心ですが、あんまりうまくできなくって、動画編集時にエフェクトかけてごまかしてます。


レンのデフォルトモジュールからカメラが回って背中合わせの学ランパーカーになるところはエディットそのまま。半径1の円周上に8箇所カメラを置いて中心を映しています。
顔がうまく合成できなくて、静画でごまかし。あまりうまくいきませんでした。


声変わりシーンラストと音楽室シーンの前半は、気に入らないんですけど脳内イメージが明確でなくて、直し方がわからないので、仕方なくそのまま放出。


オリジナルリンレンとミクモジュールに戻っての夢オチラストは、エディットそのまま。BGMがないのは、BGMの尺が足りなかったのと、トークロイドをやりたかった名残ですが、音がないと映像のタイミングが掴みにくいですね。
しゃべる速さで口パクのタイミングをとればいいんだるけど、それが難しい。次回もやるなら、ハミングでいいからガイドになる音を録音しておくべきかも。


最初に降ってきたイメージどおりにレン君の百面相が作れたので満足。欲をいえば、もうちょっと時間を伸ばすべきだったかなと。
これでも最初につくった口パクをずらして、時間を伸ばしているんですけれど。
DIVA-Fには、要素をまとめてコピーしたりする機能がないので、配分を間違うと、一個づつずらさないといけなくて大変。


エンディングのクレジットは、静画を並べましたが、大人リンのところは主演女優のカーテンコールっぽく動画をはめこんでいます。学ラン★パーカーと生徒会執行部のポーズは、ドラゴンボールフュージョンのポーズっぽく。

制作メモ8:動画編集

【DIVA F】捏造高校生レンで青春ドラマしてみた(かなり無理)【編集PV】の制作メモの続きです。


動画編集にはUlead VideoStudio 11を使用。
パート単位にプロジェクトファイルを作って後から結合ではなく、一つのプロジェクトファイルに出来た部分から埋め込む方式で作っていったのですが、クライマックスシーンまで来たらメモリが足りなくて動画書出しができなくなったので、仕方なくクライマックスシーンまでを1本の動画で書き出して、その動画にクライマックス以降を追加する形にしました。


で、最後まで出来たら、今度は気に入らない部分を作りなおして、差し替え。
やってるうちにファイルがごちゃごちゃになってしまい、もう一回作れといわれても無理な状態に……。


で、出来た動画ファイルをニコニコ動画にUPしようと「つんでれんこ」でエンコードしたら、フェードの部分などいくつかの場所でブロックノイズがでるようになってしまい、3箇所出たうちの2箇所は該当箇所(やたら細かいものが映ってるフェードアウト)を切り取ることで対処しましたが、最後の一箇所が何回やっても治らない。
仕方なくエディットをキャプチャしなおしたら、なんとか回避できました。
合成部分ではなく、普通のエディットPVをキャプチャした部分なんですが、PS3の出力とキャプチャソフトとでフレームの認識が微妙にずれてたかなにかで、画像にゴーストが出て、それがエンコードするとブロックノイズになったみたいです。