『眠れる森』製作メモ

『眠れる森』本編記事

モデル
メインのモデルは銀獅式鏡音リンver.1.20と銀獅式鏡音レンverβです。レンには銀獅式翼Aを付けたモデルも用意しました。
表示枠を使いやすいように変更したほかは、ほとんど元のモデルのままなのですが、たくさんあるモーフを使って自分好みの表情に設定してあるので、ほかの方の使っている銀獅式モデルとは顔が違っていると思います。口が小さめで目がジト目がちになってます。
(基本表情はモーションとして保存して、モデルを読み込む度に設定)


編集とエンコード
動画はシーンごとにpmmを分けて出力し、Aviutlで編集しました。
Aviutlでの出力は1280x720、エンコードは854☓480、ビットレート1500、音声128の指定で「つんでれんこ」にお任せです。


シーンごとの製作メモ

ピアノを弾くレンの開始シーンは、Yudukiさんのスカイドームに水面エフェクト(プリセット水たまり)で湖を作り、モノトーンホールステージ(Yuduki)とピアノと椅子(ツンデレ詐欺P)は、を乗せました。
モーションは自作。それっぽく見えればいいと割りきって、鍵盤を映さないようにしました。
夢の中のシーンなので、o_Vignetteで、周囲を白くぼかしています。他にはDiffusionとSvSSAO。
1280x720で出力して、Aviutlで上下に60pxの黒帯を表示しました。


別のpmmでリンのアップを作り、透過したaviで出力して、Aviutlで重ねています。表情は手付けです。
1280x720で出力して、Aviutlで上下に黒帯を表示しました。


Aviutlでは、レンのピアノシーンのaviとリンのアップのaviを重ねて透明度を変化させているのですが、さらに一番下のレイヤーに紫色の星雲のような静画を表示させています。
シーンチェンジはクロスフェードで。

リンのダンスモーションはDIVAのバレエモーションを参考にしています。左右をひっくり返したり、腕の動く向きを反対にしたり。
背景はYudukiさんのスカイドームを2枚重ねて(一枚のTrを0.5に)、さらにazyazyaさんのスカイドームパーツ05を重ねています。
水面エフェクト(プリセット水たまり)を適当な大きさにして乗せ、さらにKIRAKIRAを飛ばしています。他にはDiffusion。
「透明な夜」の表現に悩みましたが、最終的に水面に映った空と波紋で表現することにしました。
このあたりのシーンは1280x600で出力しています。
最終的に1280☓720のaviを出力するので、上下に60pxの余白が入ります。

丸い波紋はAviutlで作成した動画を重ねて、さらにラテさんのグラデーションの背景画像をうっすらと重ねています。


*
波紋の作り方は上図のような感じ。グラデーションをかけた図形の円に領域拡張をかけて波紋エフェクトとフェードを設定。


このロングの場面はとても気に入ってるシーン。



いきなりの場面転換ですが、夢だからいいのです。
部屋は金唐紙の部屋(Yuduki)。壁紙とカーテンの色を変更しています。窓の外のスカイドームはYudukiさんのスカイドーム2枚重ねに
azyazyaさんのスカイドームパーツ04。
赤いソファ(とりそば)は子宮の象徴。暖炉の上にリンレンの写真の入った写真立てがあるのですが、あまり目立ちませんね。
キャプチャ場面では使ってませんが、前後のシーンでo_Vignetteで、画面周囲に色をつけています。
アップになったレンは一応「さよなら」と言っています。


夢なので、意味ありげにオブジェを広げてみたり。オブジェはここ以外では出てこないのですが、夢の中でリンがレンを探すストーリーなので、ふたりの別離と思い出をイメージさせるものを選んでみました。
写真立て(=ふたりの思い出)、テディベア(=リンとレンの身代わり)、Etoile風オブジェ(=希望)、シロエの本(=アルバム=ふたりの思い出)、ひまわりステージのヒマワリ(=リンの象徴)、からっぽの椅子(=レンの不在)などです。
倒れた椅子の影が柵のように見えるので、白いテディベア(=レンの身代わり)が檻の中にいる……みたいなイメージで。
視野角を大きくして画面を歪ませて、色温度も下げて、淋しい感じに。
ヒマワリの色を変えるために、G_SToonShader_04_S1.fxを適用。



これは直前の部屋のシーンとは別pmm。
ドアの外に見えるのはkanooさんのチェスステージ。どうしてもドアが開くようにしたかったので、pmxエディタで金唐紙の部屋からドアの部分だけを切り出してアクセサリー化して、ダミーボーンで動かしています。



チェスのステージ(kanoo)の色替えは照明で。PowerDOFでかなり背景をぼかしています。
歩行モーションはsusukiさんの「歩いたり走ったりスキップしたり ver3.0」のA07_IK_元気のない歩き。このモーション集には、いつもお世話になってます。
チェスのコマの上に座っているレンは、銀獅式翼Aを付けたモデル。翼にActiveParticleLightを設定しています。
リンが振り返るシーンは別撮りで、透過を付けたaviをAviUtlで重ねています。
レイヤーが増えるとAviutlが扱い難くなるので、ここまでをAviutlで1本のaviに出力して、2番以降の部分とつなぎあわせています。



スカイドームはYudukiさんのスカイドームをピンクに色変えしたものを2枚重ね。
光っているのは、出流さんの「ころころ金平糖」をバラバラにしたもの。小さすぎて金平糖って分からないですけど、ここはヘンゼルとグレーテルのイメージなので、どうしてもお菓子のアクセサリーが欲しかったのです。
走りモーションは、susukiさんのH16_SO_女の子走り腿上げ。



降ってくるのは、ラテさんの連星パーティクル。AutoLuminousで光らせ、加算で表示。
AutoLuminousを強くかけると、リンも一緒に光るので、調整に苦労しました。元の銀獅式リンには調整用のモーフもついていたんですが、改造のときに取り払っちゃっので。
微妙な色を加えるため、グラデーションの画像を加算で重ねています。
ぐるっと廻るカメラに苦労しました。私はカット割りができない人間で、カメラも長廻しが多いんですが、ぶん回すカメラも苦手で、へんなカメラワークにしかならない……。
空が光って見えるのは、Aviutlで横にグラデーション(紫→黄色)のある画像をフォードありで加算で重ねているから。作っているときは気が付きませんでしたが、なんだか花火が上がっているようにも見えますね。
ここの腕の動きが難しかったです。腕を変な風に捻らずに自然に動かすのって難しい。



水面エフェクト(プリセット湖)を表示。
動画のコメントで「ところどころカメラがカクつく」と言われていたのは、レンが飛び立つこの直後のシーンじゃないかなと思うんですが……実はあれ、ステージの位置設定が別々のふたつのpmmのシーンを無理やりくっつけているんですね。何も考えずにシーンごとに作っていたツケが……。頑張って位置合わせしたんですけど、あれが限界でした。



リンが水に落ちるシーンは、テストで作っていたモーションとエフェクトが上手くできたので、そのまま流用したのですが、テスト用として何も考えずに作っていたため、前後のシーンとの繋ぎに苦労しました。
繋ぎを自然にするために、リンの顔のアップのカットを撮って、差し込んでみたり。
スカイドームと水面エフェクト(プリセット湖)を表示した状態で、水中っぽいパーティクルをかけて、水中から見上げる角度で撮ると、ああいう絵になります。水面エフェクトを消してしまうと、ああいう絵にならない。
WaterParticle全方位をダミーボーンにつけて、リンの後ろのほうで表示。



水中でゆらゆらしているのは、カメラワークで。
画像が重なっているのはAviutlの編集です。aviをコピーして、必要な分だけ切り出し、拡大してスクリーンモードで合成しました。
透明度は設定していませんが、フェードイン・アウトを長くかけているので、結果として透けて見えます。



ここから別pmm
前にも書いたように赤い椅子は子宮イメージ。直前の水の中を漂うシーンが胎児のポーズなので。
一瞬暗くなって明るくなるのは、Aviutlのフェードで。たまたまフェード設定が残っていただけなんですが、目を覚ましたような印象になるので、そのまま残しました。
歩きモーションは、チェスステージでのモーションを流用。



鏡はメタセコイアの基本図形で作った枠に、ニコニ・コモンズで配布されていたnagiさんの姿見イラストをテクスチャとして貼り付けただけのハリボテです。鏡の周囲は、黒い色変え板で覆ってあります。
鏡の向こう側にレンを立たせて、MirrorWFエフェクトを使って、反射させたり向こう側を表示させたりしています。
鏡で反射したリンと向こう側にいるレンの動作を合わせるのが難しかったです。モーションを反転ペーストしただけじゃ上手くいかなくて。
このレンは本物ではないので(リンのアニムス?)、謎めいた微笑みを浮かべています。


降ってくる羽はラテさんの羽パーティクル。鏡の周囲を色変え板で覆ってあるので映りませんが、スカイドームを設置しています。mirrowWFを透過したときにだけ、スカイドームパーツ05の森のシルエットが見えます。
鏡の向こうへ行くときの鏡の歪みは、Aviutlの図形で波紋を作って重ねています。



ここから別pmm。
額田倫太郎さんのスカイドーム満月の夜に森パーツのスカイドーム05を重ねてます。
リンレンだけ色を鮮やかにするために、Aviutlで水色のグラデーション画像を乗算で重ねてます。



リンの走りはH02_SO_女の子走り、レンの歩きはA02_IK_普通歩きA。
リンレンの距離が離れているので、普通に走らせたのでは追いつけず、試行錯誤の末、走り始めと走り終わりを撮影した速度を変えた2つの動画を重ね合わせてみたら、いい感じにまとまりました。



爆発して飛び散るレンはラテさんの「薔薇の花びらボム」のテクスチャを白くしたもの。



ここから別pmm。
モーションを扱いやすいようにと、リンレンの全ての親の位置を変えて作ったら、なぜか前のシーンと繋がらなくなってしまい、苦労しました。
後悔というか絶望のシーンなので、o_Bleach-bypassエフェクトで、褪せた色使いにしています。
リンの表情がどうにも上手く決まらず。でも直しようがないので、そのまま。



蔦が伸びるシーンは透過をつけた蔦を別撮りで動画にして、Aviutlで加算モードで合成しました。
横向きのほうは拡大した蔦の動画の上にカラーキーで背景を抜いたリンの動画を通常モードで合成。



蔦は、ラテさんの蔦アクセサリーにダミーボーンをつけて、大きさを変えながら位置を変えていきました。
さらに蔦アクセサリーのテクスチャを半分にした円筒の内側に貼ったアクセサリー(色の濃いほう)も用意して、同じように大きさを変えながら位置変え。



リンが目を開けるシーンでAviutlで減算モードでレンズフレアを重ねているんですけど、一瞬なので分かりませんね。



座っているリンの周囲を蔦アクセサリーで囲んで、茨の檻っぽく。残念ながらイマイチうまくできませんでした。
出口みたいに見える水色の四角は、色変え板です。

レンは現実からやってきた(夢ですけど)という設定なので、褪せた色にしてあるリンに対して、色鮮やかにしたかったのです。
つまりo_Bleach-bypassエフェクトをレンだけには掛けないようにしたかった。
キャラの片方にだけポストエフェクトをかけない方法はあるだろうかとTwitterで呟いたところ、PostClipエフェクトを使えばいいとのアドバイスを頂きました。というわけで、PostClipエフェクトを使ってます。

具体的には、PreCrip.xとPostCrip_Obj.xで、外したいエフェクトを囲む。
エフェクトファイル割り当てのPC_ObjRTで、エフェクトを外したいオブジェクトのPC_ObjMask.fxsubを解除。PostCrip_Obj.xで、X=1 Z=1を指定すると、割り当てを解除したオブジェクトのみ、エフェクトが外される。



レンがリンの手を取るシーンは別撮り。
二人の姿が白く発光するのは、ダミーボーンにLightBloomをつけて(X軸をマイナス方向へ)移動させることで実現しています。



昼間の森は、額田倫太郎さんのスカイドーム森の中にビームマンPの森アクセサリ。とりそばさんのGardenBenchを置いてあります。
エフェクトはSvSASAO、PowerDOF、Diffusion、o_Diffusion。夢の中ではないので、上下の黒枠なし。1280x720で出力。

目を開けて視界が広がっていくように見えるシーンは、o_Vignetteをフレーム単位で指定することで実現。ダミーボーンにつければ、影の部分を制御できるんじゃないかと思ったら、出来なかったので力技で解決です。

リンレンがしゃべっているところは、VOICEROID+結月ゆかりに台詞を言わせ、そのwavファイルに合わせて口パクを設定しています。
ちなみに「ねぇ、リン、大丈夫?」「平気。ちょっと怖い夢をみただけだから」と言っています。



ラスト、光が溢れるのはLightBloomで。

クレジット画面はAviutlで文字入れ。フォントはメイリオです。

こうして改めて振り返ってみると、背中のシーンが多いなと思いました。背中好きなんです。背中萌え。
あと、寄るカメラではなく引くカメラが多かったなと思いました。癖なのかもしれません。

『眠れる森』本編記事