『マジック・リンレンの仲たがい』製作メモ

→本編についてはこちら:第12回MMD杯本選『マジック・リンレンの仲たがい』投稿

第12回MMD杯本選の下記の動画の制作メモです。


●原作

DIVA FでエディットPVを作り始めた頃に、Web日記の時代からの知り合いの麻弥さんがKAITOファンであることが判明し、2人でボカロBLネタで盛り上がっていたのですが、ひょんなことから麻弥さんが「ふたごのぼうけん」という可愛い双子の魔法使いのお話を執筆し、あんまり可愛いものですから、動画にする許可をいただきました。それが2013年の11月末の話。


原作はリンレンではなく、双子の男の子の魔法使いのイメージだったみたいなんですが、双子だったらリンレンだろうと、リンレンモデルで作ることにしました。モデルは、june30june30さんのVocaloidsMiniリンレンを改造。改造メモはこちら→http://d.hatena.ne.jp/alisato/20130106


原作のあらすじは『マジック・リンレンの仲たがい』とほとんど変わりませんが、出てくるのがトラで、「ふたりでやっつける」ことになっていました。トラをファイアードラゴンにかえたら、相手が強くて勝てそうになくなったので、逃げることにしました。


で、12/27の鏡音誕生祭に向けて動画を作ってたのですが、「いつも二人で大冒険」のシーンを作るだけで手一杯で、締め切りに間に合いそうになかったので、とりあえずキャラクター紹介と割り切ってオチのない動画を先に公開することにしました。
それが、『マジック・リンレンと緑のドラゴン』です。

下記の動画です。一応山はあるけどオチのない、キャラクター紹介動画です。

●動画制作メモ

本選動画は、シーンごとにpmmを分け、aviファイルをいくつも出力して、Aviutlでつなぎ合わせました。
冒頭から作っていき、aviファイルを出力したら、すぐにAviutlでつないで、文字入れまでやって出力していきました。こうしておけば、途中でpmmが開けなくなっても出力済のaviを使って動画は作れますから。ある程度形になったものを見るのは、モチベーション維持にも有効。
何度も見返して、気になるところがあったら作り直してaviを出力し直し。

■00 チェンジ! マジック・リン! チェンジ! マジック・レン!

トークロイドにも挑戦してみました。リンはACT2、レンはACT1です。
光っている螺旋は、「ラインエフェクトっぽいモデル (sdyan sm21779021)」が大活躍。全編通してAutoLuminousは使いっぱなし。

デフォリンレンのすぐそばに非表示にしたマジックリンレンモデルをおいておき、1フレームで入れ替え。
★が飛んでいるのが針金PのActiveParticle、十字型のキラっがActiveParticleLight。どちらもリンの杖を持った手首に設定して位置調整。他にアイマスAppealエフェクトを使用。


予選動画では「かわいいは正義」という文字を出していたのですが、ギャグは合わないなーと削除。


リンとレンの変身シーンは同じpmmですが、通してavi出力するとなぜかレンのコートの裾が荒ぶるので、分けて出力することにしました。

■01 マジック・リンとマジック・レンは双子の魔法使い

タイトル画面は静画。
絵本ぽくしたいので、Aviutlのページめくりのシーンチェンジを使っています。

ナレーションは、「VOICEROID+結月ゆかり」です。

このシーンは、前作『マジック・リンレンと緑のドラゴン』(http://www.nicovideo.jp/watch/sm22490670) のラストシーンをカメラの方向を変え、少しだけフレームを縮めたもの。
背景は「城砦都市」 (爆撃に注意 sm19886486)です。



こちらは新しく作ったシーン。「渓谷ステージ」 (神崎桜 sm21617628)です。
ステージにあった舞台を解体して橋に見立てて使っています。Waterエフェクトを使ったので、とても重かった。短いのに手間がかかったシーン。
魔法表現のキラキラは、なんとけ粒子エフェクトとActiveParticle。



このシーンも、前作『マジック・リンレンと緑のドラゴン』の一部を角度を変えて撮っています。

■02 お菓子のことでケンカ

予選動画では、色変えスカイドームを使って単色背景の色を変えるだけでしたが、変化を付けたいと思って背景ステージをつけることにしました。
背景はドールハウス(EMI im2699857)。リンレンのサイズに合わせてSi=0.8。SvDOFを強め(Si=15)にかけました。
背景ステージ途中で壁がなくなるため、そこを映さないようにカメラに気をつけました。

レンが皿を投げ捨てるところは、皿を移動させるタイミングに苦労しました。緩急のつけかたが難しいですね。
デフォルメキャラなので、手付モーションが結構たいへん。手が頭にひっかかるんです。
杖を振るところも、もうすこし派手にふりあげたかったのですが、帽子にひっかかっちゃって無理でした。

リンが悪いので、後ろめたそうな目の動きをしてます。瞬きが多かったり。

■03 「リンのばーか」

ここの「リンのばーか」のトークロイド部分は、たいへん気に入っています。

モーションで地味にセンターを動かしたりとかしてるんですけど、デフォルメキャラなのでそこまで凝らなくても良かったのかな。

■04 レンは森へ

背景は「忘却の森」(フレスベルク sm21991193)。広いステージなので、狙った場所にキャラを置くためのステージの位置設定に苦労しましたが、苦労しただけあっていい雰囲気になったと思います。

モーションは「歩いたり走ったりスキップしたり ver3.0」(susuki sm21263509)の「A24_SO_黒綾辻さん_s650_p32」。
手が突き抜けるので、少しだけ修正。それ以外は手を加えていないのに、ふてくされた雰囲気が出て素晴しい。
今回は、「歩いたり走ったりスキップしたり ver3.0」のモーションにとてもお世話になりました。


服がマフラーを突き抜けちゃってますが、物理演算がどうしても直せなかったので、放置。


赤ドラゴンは、前作の緑ドラゴンと同じく「モブにしたかったドラゴン」(鍵束 im2799224)。
照明とカメラの歪みで凶悪に見えるように演出してみました。

■04_1 赤ドラゴンはとても危険です

ドラゴンの歩かせ方が分からないのと、もともとモブ用の低ポリモデルなので動かしすぎると破綻するという理由から、ドラゴンは飛ばして移動。


レンがびびっちゃって魔法が不発になるところは、もともとは声もついていたのですが、あまり上手くしゃべらせられなくてカット。代わりにモーションと表情を頑張りました。
たまたま工藤PのTwitterのやりとりで「センターボーンをちょっと動かしたポーズと、初期ポーズを交互に表示すると自然」という話題がでていたので、真似して震える感じを出してみたりとか。
杖についているのは、なんとけ粒子(Furia)

エフェクトはo_Diffusion/SvDOF/SvSSAO。


最初はリンは居なかったのですが、あとで伏線で出した方がいいかなと思ったので、何フレームかちらっと映るようにしました。
でも気をつけて見てないと分からない。というか、今チェックしたら、ちゃんと映るのは1フレームだけでした。サブリミナルだ。


■05 魔法陣発動

「モーションが溶ける」のを防ぐためと、音声に合わせるためにここからは別pmm。


魔法陣は自作。魔法陣アクセの作り方の載ったブログを参考にして作りました。
音符が付いているのですけど、全然見えませんね。

夢幻音界・別館 魔法陣アクセの作り方

MMDの動作が重くなったので、発動シーンは別pmmにして動画を差し込みました。
センターボーンの回転とモーフで魔法陣が回りながら大きくなるようにし、ダミーボーンにActiveParticleLightをつけてキラキラを移動させました。


レンが走るモーションは、「歩いたり走ったりスキップしたり ver3.0」(susuki sm21263509)の「H16_SO_女の子走り腿上げ_s1475_p20」だったはず。足がおかしくなるのですが、モーションの修正は諦めて、カメラで映さないようにしました。

魔法陣の影が出てしまうので、地面影はなし。
本当は出したかったのですが。


■06 バインド

これも別pmm。
ドラゴンの口の中にある炎は、「なんとけ粒子」の色変え版。
キラキラはにActiveParticleLight。


ドラゴンを縛る光の鎖は、ダサツマPの鎖アクセサリー。PMDEで鎖の材質の反射色(Speculer)を全部0にして、反射強度(Shininess)を109に設定して、発光するようにしました。あとは、下記の解説動画とreadme.txtを頼りに鎖の軌跡を手で設定。MMDパスメイカーの使い方が分からなかったのです。

鎖pmdの挙動と配布

軌跡の設定は、画面をキャプチャして軌跡を書き込んだ画像を背景に読み込んでガイドにしました。

最初は影をつけないでavi出力していたのですが、どうしても影をつけたくて再出力したらこんどはActiveParticleLightのキラキラの出方が気に入らなくて、2本のaviを合成しました。

■07 右の調べは……

α抜きのキャラのみのaviと、水玉エフェクトとkirakiraエフェクトを重ねた背景aviをAviutlで重ねています。
背景aviは、色変えスカイドームで色を変化させています。

ピカーンと光るのは、Aviutlのカスタムオブジェクトのフレア。

■08 響けふたりの……

色変えスカイドームを透過させて背景画像を表示しています。
「響けふたりの」で、手を広げるモーションのタイミング設定が難しかったです。
ぐるっと廻るのはカメラのほうを動かしています。
杖から出るのは、MasterSparkエフェクト。
AutoLuminousをダミーボーンにつけ、光があふれる表現を実現。


■09 ドラゴンは目をまわし……

09

マスタースパークエフェクトをダミーボーンにつけて位置を変えつつ、カメラも移動。
背景の「忘却の森」ステージのTrを1.0→0.1→1.0に変化させ、それに合わせてダミーボーンにつけたLightBloomエフェクトのSiとTrも変えています。
目を回したドラゴンは、目の部分のテクスチャを変えたモデルを用意して、マスタースパークエフェクトがドラゴンに重なるタイミングですり替えています。

09b

リンレンが駆け出すモーションは、「H16_SO_女の子走り腿上げ_s1475_p20」。
リンのお腹のフリルがコートを突き抜けるので、下半身ボーンを目一杯後ろに移動させたりなどしています。足の不自然さはカメラでカバー。
最初の立ち位置の関係でリンとレンの走る速度が合わなかったので、ちゃんとリンのことを気にしてる……という雰囲気が出せたらいいなと思いながら、途中でレンを立ち止まらせて速度を合わせる小芝居をさせてます。
 

■10~11 「レンが無事でよかった-」

背景は「忘却の森」の端にある砦。
息せき切って「はぁはぁ」いっているモーションが難しかったです。

10

うるうる涙は涙アクセサリー位置を動かして表現。
トークロイド部分がイマイチですが、諦めました。

■12 「お腹すいちゃった」

「お腹すいちゃった」部分のレンの顔赤らめも表情アクセサリー。
色変えスカイドームを透過させて背景画像を表示しています。

11

■14~16 お菓子

14

帽子を取るところは、エフェクト割り当てで帽子部分を消したモデルと帽子のみのアクセサリーを使って、ちまちまと手付モーション。

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「森永のお菓子ですね」というコメントを見て、お菓子をダースにすればよかったな~と思いましたけど、後の祭り。ちなみにお菓子はラミーさん作のクッキーです。開いた包み紙は自作。

16

食べるモーションは難しかったです。手を動かす、口を開ける、食べものを小さくするを連動させないといけない。

■17 とても仲良し

2人で歩いているモーションは、「歩いたり走ったりスキップしたり ver3.0」(susuki sm21263509)の「A16_SO_半スキップ_s650_p32.vmd」。BGMに合わせるために1.2倍に引き伸ばしています。
よく考えたら、立ち位置の関係でいつもの二人の利き手と逆に杖を持ってたんですが、本気で魔法を使うシーンじゃないから、いいやってことにしました。

二人が杖を合わせるところは、Appealエフェクトを使い、その後「忘却の森」のTrを0.1に。そのため、スカイドームが透けて見えています。白くフェードアウトするのは、Aviutlのシーンチェンジ。

■18 エンディング

エンディング曲は前回の動画のときと同じく「【鏡音リン・レン】タカラモノ【オリジナル】」(卑屈P sm5373974)。前回はほんとに最後の部分しか入れられませんでしたが、今回は歌も少しは入れられたので満足。
いつかフルのPVを作りたいです。

リンレンが歩いているのは、花畑エフェクトの道。魔法で近道をして街に戻ったというイメージです。
うしろからカメラをぐるっと回したところが気に入っています。

街は「城塞都市」(爆撃に注意 sm19886486)。近接で撮すとリアルな背景なのですが、遠景で撮ると絵本っぽい雰囲気になります。音符パーティクルで絵本っぽさを、さらに追加。

→本編についてはこちら:第12回MMD杯本選『マジック・リンレンの仲たがい』投稿